新築住宅の収納計画は、生活の快適さや家事効率を大きく左右します。収納は“足りない”と感じる声が多く、後悔しやすいポイントでもあります。玄関にはシューズクロークや土間収納を設けて、靴や傘、アウトドア用品などをまとめて収納できるスペースを確保しましょう。リビングでは、家族の生活用品が集まりやすいため、造作棚や壁面収納、テレビボード一体型の収納が人気です。キッチンはパントリーや引き出し式の収納、背面収納の工夫で、食品や調理器具、日用品を効率よく整理できます。
収納アイデアの一例をまとめました。
| 部屋 |
人気収納アイデア |
| 玄関 |
シューズクローク、土間収納、ベビーカー置き場 |
| リビング |
造作棚、壁面収納、テレビ裏収納 |
| キッチン |
パントリー、引き出し式収納、背面収納 |
| 洗面所 |
可動棚、ランドリースペース、洗剤ストック棚 |
| 階段下 |
隠し収納、掃除用具入れ |
このような各部屋ごとの収納設計を取り入れることで、住まい全体がすっきり片付き、日々の家事もスムーズに進みます。
最近注目されている収納スペースとして、ファミリークローゼットとパントリーがあります。ファミリークローゼットは、家族全員の衣類や季節物、日用品を一か所に集約できる大容量収納です。洗濯動線の近くに設置することで、洗う・干す・しまうの流れが効率化し、家事負担がグッと軽減します。
パントリーは、キッチン近くに設ける食品や日用品のストック専用スペースです。買い置きや非常食、調理家電の収納場所としても活用でき、キッチンの美観や使い勝手向上に役立ちます。また、ウォークスルー型や可動棚を採用することで、無駄なくスペースを活かせる点も魅力です。
ファミリークローゼット・パントリーのおすすめポイント
- 洗濯動線の効率化と家事時短
- 季節物・家族全員の衣類を一元管理
- 食品・日用品のストックが整理しやすい
- キッチンやリビングの“生活感”を隠せる
このような大型収納の採用で、家族のライフスタイルや生活動線に合わせた快適空間が実現できます。
新築で「付けて良かった」と満足度が高い設備にはいくつかの傾向があります。便利さや家事効率、将来のメンテナンス性まで見据えて選ぶことがポイントです。以下は多くの施主が高評価をつけている設備の例です。
| 設備 |
機能・メリット |
| 食器洗い乾燥機 |
家事の時短・衛生的 |
| 浴室暖房乾燥機 |
洗濯物の室内干し、カビ防止 |
| タッチレス水栓 |
キッチン・洗面所での衛生面・利便性アップ |
| 床暖房 |
冬の快適性向上・ヒートショック防止 |
| 宅配ボックス |
不在時の荷物受け取り |
| ランドリールーム |
洗濯から干す・たたむが一箇所で完結 |
| 玄関センサーライト |
夜間の安全性・消し忘れ防止 |
| 回遊動線のウォークスルークローゼット |
生活動線のムダ削減・収納力アップ |
これらの設備は生活の質を高め、毎日の家事をより快適にすると多くの実例から証明されています。
一方で「つけたけど使わなかった」「コストだけかかった」と後悔しやすい設備も存在します。無駄を省きコストパフォーマンスを重視するには、必要性と実際の利用頻度をしっかり見極めることが重要です。代表的な後悔ポイントをまとめました。
- 広すぎる玄関収納や大型シューズクローク(実際には使い切れないことが多い)
- 使いこなせなかった床下収納(出し入れが面倒で活用されにくい)
- ジェットバスや多機能トイレのオプション(掃除やメンテナンスが大変)
- ビルトインオーブンや大型食器棚(普段使わない家庭も多い)
このような設備はライフスタイルや家族の人数、日々の暮らし方に合わせて選択・取捨選択することが後悔しない新築づくりのコツです。住まいの収納や設備は、家族の成長や生活の変化も見据えて柔軟に設計することが大切です。